潜水服は蛾の夢を見る

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『すべてはモテるためである』二村ヒトシ著 ~なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルいからでしょう~

すべてはモテるためである

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

  • 著者:二村ヒトシ

  • 文庫(文庫ぎんが堂): 237ページ

  • 出版社: イースト・プレス (2012/12/2)

  • 言語: 日本語

  • ISBN-10: 4781670822

  • ISBN-13: 978-4781670829

  • 発売日: 2012/12/2

 

感想:この記事のタイトルにつけた“なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルいからでしょう”は本書の4ページに書いてあります。でっかい字で(笑)。非モテに悩んでこの本にすがった人達(私含む)にいきなりとどめを刺すような一文ですが、ここで言う“キモチワルイ"は相手とのディスコミュニケーションを指しています。ただ、この本ではそのディスコミュニケーションをいわゆる「会話が弾まない」のような狭義の解釈ではなく、“相手と同じ土俵に乗ってない”と表現しています。この本のほとんどがいかに相手と同じ土俵に乗れる人間になるか、ということに割かれています。

 

最初の章ではどうしてモテたいのか、どんなふうにモテたいのかということも含めて「自分は何がしたいのか」「自分は何者なのか」を考えることの大切さが述べられています。本文には“それをある程度自分で理解できていないと「相手との関係をどうしたらいいか」わからなくなって困ってしまう”と書かれています。

 

この本は前半のパートはこうした人がちゃんと考えるようになって、かつ適度に自信が持てるようになるためのアドバイスが書かれています。そして後半のパートは実際に女性と相対したときに同じ土俵に乗るためのアドバイスが書かれています。個人的には特に前半のパートが大切だと感じます。自分のことについてちゃんと考えている、というのはモテるためだけでなく人生全般の舵取りをするにあたってとても重要なことだと思います。

 

基本的にはモテない男性をターゲットにした本なのですが、女性が読んでもおもしろいと思える本なのではないかと思います。

 

評価:★★★★☆

 

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)