ウェディング・ハイ
制作国:日本(2022)
日本公開日:2022年3月12日
上映時間:117分
監督:大九明子
脚本:バカリズム
撮影:中村夏葉
あらすじ:お茶目だけど根は真面目な石川彰人と天真爛漫な新田遥のカップルは、敏腕ウェディングプランナーの中越真帆に支えられながら結婚式の準備を進め、ようやく式当日を迎える。新郎新婦の紹介VTRや主賓挨拶、乾杯の発声といった定番の演目に並々ならぬ情熱を注ぐ参列者たちだったが、熱すぎる思いが暴走し、式は思わぬ方向へと展開。新郎新婦からのSOSを受けた中越は、知恵と工夫で数々の難題に立ち向かうが、さらに遥の元恋人・裕也や謎の男・澤田も現れて……。(映画.comより)
評価:★★☆☆☆
◆感想(ネタバレなし)
バカリズムが脚本を担当したことで話題の今作ですが、私自身はお笑いは詳しくないもので、今作に関しては監督が『勝手に震えてろ』の大九明子監督ということで鑑賞してきました。感想は良かったところもあるけど、悪かったところのほうが多かった…という感じでした。
予告編やあらすじからは篠原涼子演じる中越が主人公で、彼女が新郎新婦の無茶な要望に悪戦苦闘する話という印象を受けますが、実際はちょっと違います。今作は実は群像劇になっていて視点が様々な人物に切り替わります。お話も大きく「式の準備の段階」「式の当日」「裕也の視点」の3部から成っており、このうち中越が主人公として動くのは真ん中の「式の当日」のパートのみなので、あまり全面的に主人公という感じではありません。
上で悪かったところの方が多かったと書きましたが、コメディとしてはウケているところもちゃんとありました。私自身も笑ってしまったところがあり、一定のおもしろさはあります。ただ、モノローグが多すぎることやちょっとテンポの悪さを感じるところもあり、特に終盤はダレてきてしまった印象は受けました。
*以下ネタバレです
◆ネタバレ
参列者の熱意が暴走し、乾杯の発声の段階で式が1時間が押してしまう。式場では後続の式の予定が組まれているので延長することはできない。BGMや料理の工夫で少しずつ時間を短縮し、新郎新婦の父親と友人達の計4組がやる予定だった余興は、コラボレーションという形で同時に行うことでどうにか間に合わせることに成功する。
一方、遥の元恋人・裕也が式場に遥を取り戻しにやってくる。裕也はそこで御祝儀泥棒の澤田に遭遇する。前日に食べた牡蠣が当たり腹痛と便意に苦しみながらも裕也は澤田を取り押さえることに成功する。
◆まとめ
・コメディとして一定のおもしろさはある。
・モノローグの多用やテンポの悪さが難点。