騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ! 恐竜パニック!!
制作国:日本(2019)
監督:上堀内佳寿
脚本:山岡潤平
出演:一ノ瀬颯、綱啓永 他
あらすじ:コウ/リュウソウレッドたちリュウソウジャーは、6500万年前の恐竜時代にタイムスリップし、リュウソウ族の祖先ヴァルマとその娘ユノと出会い、そこで太古の恐竜時代に隠されたリュウソウジャー誕生の秘密が明らかになる。(映画.comより)
『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』特別映像③
評価:★★★☆☆
◆感想(ネタバレなし)
『仮面ライダージオウ』と同時上映だった今作、奇しくもジオウと同じくタイムスリップものでした。
白状すると私は『リュウソウジャー』のテレビドラマは全く観たことがありません。主演の役者さんの顔も基本的な設定も本当に何も知らないままの鑑賞でした。結果、当たり前ですが結構置いてきぼりになりました(笑)。
それでも印象的だったのが中盤の巨大戦のカメラワークです。戦隊モノの巨大戦は街並みのセットの中でロボットとモンスターが戦っているという、ちょっと浮世離れした画になるのが普通でしたが、今作ではその戦いを止まっている車のガラス越しに低い角度から見せるというカットが含まれているのです。こういう現実にあるものを通して巨大戦を見せるリアル志向や、巨大感を際立たせる演出はこれまであまり無かった気がするので新鮮でした。
敵役を演じた佐野史郎がとても良かったですね。ゴジラファンを公言している佐野史郎ですが、特撮作品全般に非常に理解のある方なのでしょう。 あまり背景の説明のないキャラクターなのですが、強い印象を残す敵になっていました。
*以下ネタバレです
◆ネタバレ
6500万年前の地球には巨大な隕石が落下しようとしていた。弱者は不要と考えるヴァルマは選ばれたもの以外をシェルターに入れるのを拒む。コウはヴァルマを倒す。ユノからコウが自分の力を受け継いだ未来の戦士だと聞かされたヴァルマは彼の主張を受け入れ、ユノと和解する。隕石の衝突のエネルギーで時空が歪み、コウたちリュウソウジャーは現代に戻ってくる。
◆感想(ネタバレあり)
テレビドラマを観ていないのであんまり色々語れないのですが、夏の戦隊モノ映画としては概ね例年通りのクオリティなのではないかと思います。
お話にあんまり高度なことを要求するのは酷なのですが、ヴァルマは、今沸騰しているナショナリズムを連想させるキャラクターだったので、もう少し描き方に工夫があると風刺の効いた作品になった気がします。
◆まとめ
・巨大戦の撮り方が斬新
・佐野史郎が良かった